Google AdWords コンテンツターゲット広告は、数多くのユーザーにリーチができ、検索ではアプローチしにくい潜在顧客層の獲得を狙える広告と考えられる。
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それだけでなく、コンテンツターゲット広告は、別のキーワードで検索したユーザーが欲しい情報が見つからないか、あるいは新たな興味や関心が生まれて、再度検索を行おうと考えているユーザーの再検索直前で接触できる可能性など、潜在顧客から準顕在顧客までアプローチできるリスティング広告のひとつともいえよう。
今回は、コンテンツターゲットにおけるキーワードの選定方法について、誰でも使える便利なツールとともに説明する。
(1)自身のページ内のコンテンツからキーワードを抽出しよう
まずは、基本のキーワード抽出である。自身のページ内のキーワードとしてどういったものを使用しているか、キーワードを並べて吟味する必要がある。しかし、いざキーワードを抜こうとなると、複数ページを回遊しなければならない、コピー&ペーストを繰り返さなければならないなど、結構面倒なことに気づくだろう。
そんな時に使えるのが「Google AdWords キーワードツール」である。このツールにアクセスし、左下のオプションボタンで「ウェブサイトのコンテンツ」を指定し、URL を入力、「この URL からリンクしている他のページを含む」には状況に応じてチェックし、実行するだけでキーワードのリストを得ることができるのである。
(2)競合サイトのページ内のコンテンツからキーワードを抽出しよう
次に、競合サイトと位置づけるページがあるのであれば、そのサイトからも(1)と同様の要領でキーワードを抜いてみよう。競合サイトで使用しており、自身のサイトで使用していないキーワードは、コンテンツターゲットのキーワードとしても有効であるし、場合によっては SEO 観点でも有効になり得るだろう。
(3)キーワードを広げよう(Google のツールでキーワードを広げる)
(1)(2)で取得したキーワードを広げていく作業に入ろう。まず、上記で紹介した「Google AdWords キーワードツール」において、オプションボタンを「キーワードの候補」を選択し、(1)(2)で取得したキーワードを複数入力してみよう。
また、別のツールとしては Google の「ワンダーホイール」を使用すると便利なケースもある。使い方としては、Google 検索で広げたいキーワードを検索する左上のロゴの下に、「+検索ツールを表示」と表示されているところをクリックしよう。すると左にメニューが表示されるが、その中の「標準ビュー」>「ワンダーホイール」をクリックしよう。
そうすると“たこあし”のようなイメージ図が表示される。さらに末端の円をクリックすると別の“たこあし”が表示されるといった具合にキーワードが広がっていく。キーワードの拡張時に行き詰まったら、ぜひ活用したいツールのひとつである。
(4)キーワードを広げよう(ユーザー使用の言葉を見つける)
次は、コンテンツターゲットの配信先ともなり得る、ブログ情報からキーワードを抽出する。しかし、ブログといっても、膨大な記事量があり、ブログをひとつひとつ閲覧してキーワードを抽出するのは不可能に近い。そんな際は、「kizasi.jp」や同サイト内の新ツール「keygram」は非常に役に立つ。
keygram は、ユーザーがブログ内で使用したキーワードを解析し関連語を取得することができる点で、ひとつひとつブログを分析していく手間を大幅に削減してくれる。このツールにキーワードを入力すると、関連するキーワードが表示されるので、それらを参考にキーワードを取得して行こう。
また、「keygram」はキーワードを“世代別”や“性別”に使用割合を視覚的に表示してくれる、非常に面白い機能を備えている。これを活用すると、自身がターゲットとしたい世代にそのキーワードが浸透しているかを見ることが可能であろう。
(5)「風が吹けば桶屋が儲かる」的キーワード拡張
上記(1)?(4)は、コンテンツターゲットはもちろん、サーチのリスティング広告キーワードとしても同様の広げ方ができる方法(ツール)である。この(5)では、コンテンツターゲットならではのキーワードの広げ方を説明しよう。
コンテンツターゲットの配信先は、言うまでもないがインターネット上の各サイト内ページである。ユーザーは何らかの目的(暇つぶしも目的のひとつとしよう)や期待をもってそれらのページを見ていることだろう。その目的や期待はユーザーが求めている真の情報から派生して広がっている場合が多い。
例えば、旅行に行きたいユーザーは、キャリーバッグの通販ページを見ていたり、旅行先の天気情報を見ていたりするが、すべて“旅行”という真のテーマから派生した情報閲覧である。このようなユーザー像をぼんやりしたものからはっきりしたものにイメージをしていくことで、ターゲットユーザーが触れているであろうコンテンツを仮説立てし、テーマキーワードとしてコンテンツターゲットで出稿していくことで潜在的なユーザーへアプローチすることが可能となる。
旅行サイトのキーワードを抽出するにあたり、「旅行をする20代女性ユーザーは、その持ち物のひとつとして化粧品を探している」などと仮説がたてられれば、化粧品というキーワードでもグルーピングしてみると言った具合である。
旅行アカウントで化粧品グループがあることは、一瞬違和感があるかもしれないが、コンテンツターゲットではそういった広げ方が可能な広告媒体なのである。その意味で、連想語をうまくとらえていく、言うなれば、「風が吹けば桶屋が儲かる」的キーワード拡張を目指してみてはいかがだろうか。
このように、ツールの活用や発想の仕方を切り替えでキーワードのグルーピングを増殖させていくのが基本的なコンテンツターゲットにおけるキーワードの選定方法である。前述のような方法のどれかを試したことがないのであれば、ぜひ一度やってみてはいかがだろうか。
(執筆:株式会社アイレップ リスティング広告 R&D チーム 村上和也)
記事提供:アイレップ
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