ただ,パーティは立食形式で行われ,会場には豪華な料理も多数用意されており,実際のところは「オフ会」と呼べる域を遙かに超えた内容。招待されていたブラウザ三国志の開発陣も,「プレイヤーさん主催のイベントで,ここまで盛大にやって頂けるとは……」と,半ば絶句するほど豪勢なものであった。
ゲーム産業の新たな市場として注目される,ブラウザゲーム&ソーシャルゲーム市場。ちょっとした時間で手軽に遊べる間口の広さと,ソーシャル要素を駆使した集客力の高さなど,既存の作品にはない要素が含まれているのが,業界内で注目されている大きな理由だ。新たな市場の動向を探る意味でも,「仕事のため」「研究のため」といって,実際にそれらのゲームを遊んでいる業界関係者は数多い。
……ところが,中には「仕事のため」を遙かに超えたハマリ方をしている業界人も少なくない。しかも,開発部長やチームリーダー,果ては取締役や社長など,常日ごろ「ゲームを遊ぶ時間がない!」と嘆いている人たちにそういった人間が多いのは,ある意味,とても示唆的なことなのではないだろうか?
今回,ブラウザ三国志のイベントを個人で開いてしまった川上氏も,そんな“異様なハマリ方”をしているプレイヤーの一人。以前,4Gamerでもインタビューをしたことがある同氏だが,ある日突然「ブラウザ三国志をやるぞ!」と言い始め,知人や同社の社員をゲームに勧誘。ドワンゴの重役やリーダークラスを巻き込んでの一大騒動(?)へと発展した。そのあまりのテンションの高さは,ネットの一部で話題になったほどだ。
課金額も,本人曰く「100万円は確実。……200万円はどうだろう?」という驚きの数字で,オンラインゲーム専用のクレジットカードを2枚(要するに,一枚ではカードの限度額を超えてしまう)使いながらプレイ(課金)していたのだという。……流石にやり過ぎである。
今回4Gamerでは,そんな川上氏が主催した記念パーティに潜入。なんだかネタとしてちょっと面白そうだったので,特別に取材をさせてもらった。
会場には,同社(正確には,子会社のニワンゴ)がサービスするニコニコ動画の運営長?中野真氏をはじめとしたドワンゴの面々や,ブラウザ三国志の開発元であるONE-UPの代表取締役?榛葉忠志氏,ディレクターの瀧澤法弘氏も駆けつけ,総勢100人近くに及ぶ盛大なものとなった。
本稿では,川上氏やブラウザ三国志の開発陣へのインタビューを始め,イベントの様子をお伝えしよう。
「オフ会ってレベルじゃねえぞ!」なブラウザ三国志記念パーティの様子
……とその前に,まずはブラウザ三国志を軽く紹介しておこう。
本作は,その名のとおりブラウザだけで遊べるMMO型の戦略ゲーム。三国志の世界観を背景に,プレイヤーは,天下統一を目指して内政や外交,そして戦争に明け暮れることになる。またオンラインゲームらしく,プレイヤー同士で“同盟”というグループを組んで戦う必要があるのが,本作の大きな特徴だ。
国内のブラウザゲームの中では,随一といっていいほどの高い人気を誇り,累計アカウント数はmixi内だけで50万を超えるほど。さらに正確な数値こそ公開されていないが,ほかのブラウザゲームに比べても課金率が非常に高いと言われているなど,ブラウザ三国志は,プレイヤーのみならず業界関係者からの注目度も非常に高い作品である。
ちなみにこのイベントは,あくまでも川上氏が個人的に開催したものであり,費用も会社持ちではなく,川上氏のポケットマネーで賄われている(冷やかし防止のために,一応の会費はあったが)という話。いくらハマったからといってここまでやるとは,川上氏も大人げない……じゃなくて,やはり風変わりな人物である。だからこそニコニコ動画のような斬新なサービスが生まれる風土を,会社内に作れるのかもしれないが……。
「正直,会社の生産性を著しく下げました(苦笑)」川上氏ショートインタビュー
―――ドワンゴの会社内でブラウザ三国志が大ブームになっていたと聞きましたが,ブラウザ三国志をプレイすることは会社にとって有益でしたか?
引用元:SEO対策 | 東大阪市
0 件のコメント:
コメントを投稿